諸経費のローコスト化

自分で設計する

自分で家を設計する事で、いわゆる「設計費」は抑えられます。ただ、確認申請等役所対応、現場監理(現場の進捗をチェックしたり収まりを指示したり・・・)まで自分で行うとかなりの負担となります。どこまで自分でやるか設計事務所とよく協議する必要があります。

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材料のローコスト化

流通経路を抑える

流通経路が複雑なほど材料費は高くなります。建設会社等は独自ルートで材料を安価に仕入れる事が出来ますが、ご自身でも材料入手方法を検討し、見積比較する事は非常に有効です。建設会社が了解するかがポイントですが、こだわりの材料・設備等は「支給品」にした方が安くなる傾向があります。

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建物形状のローコスト化

プランニング段階でのローコスト対策は効果も大きい反面、間違えると「単純でつまらない家」や「ゆとりの無い家」になりがちです。設計事務所の設計力で如何に格好良く使い勝手の良い家を設計できるかがポイントです。以下は一般的に言われているローコスト対策ですが、建主の方は建物形状よりも使いやすさや住み心地をイメージしてみましょう。

平面形状をなるべく簡単にする

凹凸の少ない四角の家にする事で、様々なローコスト化が図れます。

  • 1、外壁面積の減少→材料コスト減
  • 2、複雑な納まりの回避→施工が単純→施工コスト減
  • 3、メンテナンス上不利な部分が減る→ランニングコスト減
  • 4、最大面積確保→相対的な建築コスト減
  • 5、構造の安定化
  • など、有利な点は多岐に渡ります。反面、外観が平凡になりがちなのでデザイン的な工夫が必要です。また、近隣環境や土地の状況によっては無理に単純にしない方が良い場合もあります。

    床面積を減らす

    必要以上に大きな部屋や、無駄に大きなスペースは床面積の増大に繋がり、総コストを上げる事になります。切り捨て基準の一つに「その床部分の使用頻度」があります。例えば客間・応接室等を普段使用しない場合、別の部屋で対応する事や、可動式の間仕切りで必要時に即席の部屋を作る事で対応可能です。使わない部屋は減らしましょう。ご主人の夢の象徴「書斎」も切り捨て対象になりがちですが、全く無駄の無い家というのも無味乾燥で面白くありませんし、意図的に無駄な空間を用意して空間にゆとりを持たせる事も必要かと思います。

    また、廊下のような移動の為だけの空間も極力減らすのも手です、単純に廊下を無くすと言うよりも、廊下沿いに収納スペースを付ける等、付加価値を与えれば無駄では無くなります。

    窓を減らす・窓の種類を考慮する

    建築基準法で必要最低限の開口面積(窓の大きさ・位置)は決められていますが、基本的にサッシ等の開口部は外壁等よりも材料単価・施工費共に高いので必要以上に窓を多くするとコストが上がります。断熱性能も下がるので暖房費等ランニングコストも高めになります。また、窓の種類によっても価格は大きく変動します。引き違い窓をフルオープンの開き窓に変更すると30万円程度は上がります。既製品の出窓なんかも高い部類です。最も効果的な窓配置・種類の選定を設計者と協議しましょう。ただ、個人的にはガラスはペアガラス以上が良いと思います。昔ほど普通ガラスとの価格差が無い割に効果は大きいので。

    高さを抑える

    建築基準法上、居室として認められる部屋の天井高さは2.1mです。一般的な2.4mの天井高さを30cm抑える事で外壁・構造体・断熱材・内装といった部材の必要量が減ります。用途毎にメリハリのある高さを設定すると空間が生きてきます。

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    ローコスト住宅実現の心構え

    皆で考えるローコスト

    ローコスト住宅は「建築家・設計士」だけが頑張っても、「建主」だけが頑張っても成功しません。建主・設計・施工が一丸となってコストの削減に努める必要があります。ですから、あなたがいくら「ローコスト住宅」を目指しても周囲の協力を得られないような環境下では思うようなコスト削減は実現しませんし、自分は何もせず、「とにかく安くしろ!」では施工会社もたまりません。「設計事務所」や「施工会社」と協力していく事が不可欠です。

    自分が動く事を考える

    建設費における人件費の割合は相当高く、建材ひとつでも、「原材料加工」→「製品加工」→「一次問屋」→「二次問屋」→「業者」→「貴方」と様々な人の手を渡って来て、その都度「人件費」が上積みされて行きます。全く同じ材料でも流通経路次第ではかなりの差がつきます。如何にして「人件費」によるコストアップを抑えるかもローコスト化では重要です。「施主支給品」や「施主施工」等は、本来かかるであろう人件費を自分が動く事によって減らす事になり、ローコスト化が図れます。様々な場面で「人を動かすとお金がかかる」事を念頭におき、積極的に自分が動くように心掛けましょう。

    自分なりのこだわり・妥協点を考える

    ローコスト住宅に限りませんが、予算が非常に厳しい場合は夢に描いていた部分が全て実現する可能性は低いかも知れません。事前にどうしても実現したい部分、どっちでもいい部分等、自分なりのランキングを考えておきましょう。ご家族それぞれが各5点満点で必要度を具体的数値にしておくと順位付けが楽になると思います。また、このランク付けの段階では予算の事は気にしないで、あれこれ具体的な要望や夢に描いていた部分を羅列して行きましょう。100項目ぐらい要望が出てくると、自然に本当に必要な要望といらない要望が見えてきます。そうする事で優先度の高い順に予算を振り分けられます。もし優先度の高い要望が実現不可能そうな場合は、どこまで妥協するのか、他の手段は無いのか検討し、なるべく実現する方向で考えたほうが入居後に後悔しなくて良いと思います。

    建築コストばかり考えないで

    住宅と言うのは建てる時にかかる費用(イニシャルコスト)だけではありません。入居後にかかる費用(ランニングコスト)も同時に考え、トータルでローコスト化を図る事が重要と考えます。ですから、いくら安くてもランニングコストが高くつくような材料はローコスト化に貢献出来ませんので、バランスを考え計画を進めていく事が肝心です。

    ローコスト化は一日にしてならず

    実は何千万円もする家でも、各部材の単価や経費はかなり小額です。住宅は様々な部材や人の手を掛けて出来あがるもので、小額の費用が積もり積もって総額となっています。ですから、ローコスト化を図る場合いきなり300万円ダウンなんて話しは有り得ません。設備を安いものに変更しても2万円程度かも知れません。2万円の差なら下げる必要ないかと思う場面も多々有ると思いますが、塵も積もれば100万円ぐらいの差は簡単に出てしまうのが建築です。コツコツとローコスト対策を図りましょう。

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    ローコスト住宅は安物か?

    ローコスト住宅と言うと、何だか安物の家という感じがしませんか?実際、個人住宅に使用する建材としては余りにも陳腐な材料を使用している例も沢山見受けられます。せっかく自分の家を建てるのにバラックのような家に大金を注込むのは嫌ですよね。何をもってローコストとするのかは、各々の判断基準があるので一概に言えませんが、ローコスト住宅=安物ではなく、コストの割に満足できる完成度を持った家がローコスト住宅なんだと考えます。坪○○円だからローコスト住宅という定義もありませんので坪100万円のローコスト住宅だって存在するでしょう。と言っても、ローコスト住宅を考えている人は予算が厳しく、建つかどうかギリギリのラインという方が多いでしょうから、満足度を下げずにコストを抑える様々な作戦が必要になってきます。

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