ローコスト住宅実現の心構え
皆で考えるローコスト
ローコスト住宅は「建築家・設計士」だけが頑張っても、「建主」だけが頑張っても成功しません。建主・設計・施工が一丸となってコストの削減に努める必要があります。ですから、あなたがいくら「ローコスト住宅」を目指しても周囲の協力を得られないような環境下では思うようなコスト削減は実現しませんし、自分は何もせず、「とにかく安くしろ!」では施工会社もたまりません。「設計事務所」や「施工会社」と協力していく事が不可欠です。
自分が動く事を考える
建設費における人件費の割合は相当高く、建材ひとつでも、「原材料加工」→「製品加工」→「一次問屋」→「二次問屋」→「業者」→「貴方」と様々な人の手を渡って来て、その都度「人件費」が上積みされて行きます。全く同じ材料でも流通経路次第ではかなりの差がつきます。如何にして「人件費」によるコストアップを抑えるかもローコスト化では重要です。「施主支給品」や「施主施工」等は、本来かかるであろう人件費を自分が動く事によって減らす事になり、ローコスト化が図れます。様々な場面で「人を動かすとお金がかかる」事を念頭におき、積極的に自分が動くように心掛けましょう。
自分なりのこだわり・妥協点を考える
ローコスト住宅に限りませんが、予算が非常に厳しい場合は夢に描いていた部分が全て実現する可能性は低いかも知れません。事前にどうしても実現したい部分、どっちでもいい部分等、自分なりのランキングを考えておきましょう。ご家族それぞれが各5点満点で必要度を具体的数値にしておくと順位付けが楽になると思います。また、このランク付けの段階では予算の事は気にしないで、あれこれ具体的な要望や夢に描いていた部分を羅列して行きましょう。100項目ぐらい要望が出てくると、自然に本当に必要な要望といらない要望が見えてきます。そうする事で優先度の高い順に予算を振り分けられます。もし優先度の高い要望が実現不可能そうな場合は、どこまで妥協するのか、他の手段は無いのか検討し、なるべく実現する方向で考えたほうが入居後に後悔しなくて良いと思います。
建築コストばかり考えないで
住宅と言うのは建てる時にかかる費用(イニシャルコスト)だけではありません。入居後にかかる費用(ランニングコスト)も同時に考え、トータルでローコスト化を図る事が重要と考えます。ですから、いくら安くてもランニングコストが高くつくような材料はローコスト化に貢献出来ませんので、バランスを考え計画を進めていく事が肝心です。
ローコスト化は一日にしてならず
実は何千万円もする家でも、各部材の単価や経費はかなり小額です。住宅は様々な部材や人の手を掛けて出来あがるもので、小額の費用が積もり積もって総額となっています。ですから、ローコスト化を図る場合いきなり300万円ダウンなんて話しは有り得ません。設備を安いものに変更しても2万円程度かも知れません。2万円の差なら下げる必要ないかと思う場面も多々有ると思いますが、塵も積もれば100万円ぐらいの差は簡単に出てしまうのが建築です。コツコツとローコスト対策を図りましょう。
